B計測ビューワー
「デモデータ」で入るのは実案件ではない架空の断面です。
FLAC3Dの解析結果から、トンネル支保部材(吹付けコンクリート・鋼製支保工・ロックボルト)の断面力図を描くツールです。ブラウザの中だけで動き、データは端末から出ません。
システム概要
トンネルの数値解析では、支保部材にどれだけの力がかかっているかを断面力図にして報告書に載せます。FLAC3Dの出力から必要な数値を取り出し、部材ごとに符号や単位を揃えて図にする工程は、案件ごとに繰り返し発生します。受託している解析でこの工程を繰り返してきたため、取り出しから作図までを一続きにし、途中の検算を人ではなく機械に任せる道具として作成したものです。
名前の「B計測」は、施工中に詳しい計測を行う断面(B計測断面)の位置で解析結果を整理することから付けています。現場の計測データを読み込むものではありません。
解析そのものを置き換えるものではありません。どの条件で解くか、描かれた断面力から何が言えるかの判断は、これまでどおり技術者が行います。
使い方の条件
- 使える人
- どなたでも。登録は要りません。
- 必要なもの
- FLAC3Dのリスト出力ログ。お持ちでなくても、「デモデータ」を押せば架空の断面で図が出ます。
- データの扱い
- ログの解析・検査・作図・書き出しのすべてをブラウザの中で行います。サーバーにデータを送る仕組みを持っていません。
- いまの状態
- 公開中(どなたでも)
実際の画面
「デモデータ」を押すと、架空の断面の解析結果が読み込まれ、図が出るところまで一続きに動きます。お手元のFLAC3Dのログを読み込ませることもできます。
できること
- 1取り込み材料(吹付けコンクリート・鋼製支保工・ロックボルト)ごとに、FLAC3Dから出力した諸元と断面力のログを指定して読み込みます。要素の種類は自動で判別せず、読み込む人が明示します。取り違えると図が空になるか、別の量が描かれるためです。
- 2検査節点力のつり合い、内力の連続性、要素の種類の取り違え、計測点の割り当てのずれなどを、読み込むたびに機械が検査します。赤の判定が1つでもあれば書き出しはできません。黄の判定は書き出せますが、記録に残ります。
- 3作図断面ごとに、軸力・曲げモーメント・せん断力・主応力などの図を描きます。描く量は式で定義してあり、必要な量は式を書き足すだけで図になります。分割数や張り出しの取り方といった作図の決めごとは既定値として固定し、その根拠は画面上で読めるようにしています。
- 4書き出しSVG・PNG・PDFの図と、CSV・xlsxの一覧表を書き出します。設定を保存しておけば、同じ入力から同じ図を再現できます。
こう作ってある
- 検査
- 読み込んだログが空でないか、節点の力がつり合っているか、隣り合う要素で内力がつながっているか、宣言した要素の種類とログの中身が一致しているかを、毎回検査します。人が目で数えていたときに見落とした種類の間違いを、機械に捕まえさせるためのものです。
- 来歴
- 読み込んだログのハッシュ値、FLAC3Dの版、断面の位置、要素の件数を画面に出し、書き出すファイルにも記録します。同じ入力と同じ設定からは同じ図が得られることを、テストで確認しています。
適用の範囲
- 入力
- FLAC3Dのリスト出力ログ(吹付けコンクリートはzone、鋼製支保工はbeam、ロックボルトはcable)
- 出力
- トンネル横断面の断面力図と、要素ごとの一覧表
ご相談
ツールはそのままお使いいただけます。描かれた断面力をどう読むか、支保の仕様をどう判断するかは、解析の一部としてご相談ください。FLAC3D以外の解析結果をお持ちの場合も、ログの形式からご相談いただけます。